バラナシへの寝台列車であったこと

この日、インドで初の寝台列車。しかも行き先はあのバラナシです。

あらかじめ、日本にいた時にインドの旅行会社に列車の席を抑えてもらっていたのですが、ギリギリのリクエストだったということもあって、まさかの3等寝台クラス(AC付き)に。20:40発、翌日08:30着なので、12時間近くかかります。

3等寝台は全て三段ベッドで、上段は元々ベッドになってるものの、中段下段は座席になっていて、寝る時に横へ倒せばベッドになるタイプでした。カーテンは無いので、プライバシーはほぼなし。

そして私たちの席は中段と下段。周りは私たちを除けば全員インド人。でも幸い、同席していた方々はみんな家族のようで女性もいたので、一安心。嫁もホッとしていました。この家族の皆さん、裕福なのか落ち着いてて、絡まれることもあまりなく、ゆっくり休むことができました。

22時くらいになると、その家族が晩飯なのかステンレス製の弁当箱を取り出してターリーを食べ始めました。手をスプーンの形にして飲んだり、チャパティを片手だけでちぎったりとか、手で食べるのがとても鮮やかで上手いなーと感心してみていました。「食べる?」と言われましたが、丁重にお断りしました。

ベッドはどの段も、日本のカプセルホテルみたいに上体を半分しか起こせない高さでしたが、寝てみれば意外と快適で、ぐっすり眠れました。そして、夜中に事件は起こりました。

人の気配でふと目が覚めると、頭の隣で何か人が動いている。時間を見ると未明の三時。

そしていきなり電灯がついたと思えば、同席していた家族が一斉に起床。ああ、駅に停まったから降りるのかなと思ったら、なんとまたご飯を食べ始めました。何でまたこんな時間に。。

そして食事の締めにチャイを飲み終えたと思えば、今度は向かいの三段ベッドの上段で、その家族全員が一人ずつ交代で白い帽子のようなものを被って、礼拝を始めました。その光景が異様すぎて、すっかり目が醒めてしまいました。

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全員分の礼拝が終わったら、その家族はそれから5時間くらいずっと私たちが降りるまで爆睡してました。今思えば、あれはイスラム教の礼拝だったのかな。ラマダン(断食)がもうすぐ始まるからとか?調べてみたら、やはりそうでした。

日没になれば、すぐに食事を摂り、日が昇るぎりぎりまで食事を摂っている事が良いとされ、日没後も念のためにしばらく飲食を控えたり、日が昇るはるかに前から飲食を止めたりする事はふさわしくないとされている。 苦しみを和らげるためにあらゆる方法を取ることはまったく問題がない。例えば、仕事の無い日は、日中は礼拝をする時などを除いて寝ていてもかまわない。- ラマダーン – Wikipedia

ちなみに今年のラマダンは6月28日〜7月27日らしく、今日は7月25日。あと二日で終わるんですね。。宗教で生活が縛られるなんて、大変だなあと思いましたが、宗教が日常生活に根付いていて、それが当たり前な感覚だとしたら、苦にもならないのかなあ。ともあれイスラム教を身近に感じた一夜でした。

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車内は非常にエアコンが効いていて、このくらい武装しないと寒いです。

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実は私、インド初日に頭を丸めてたりしています。久しぶりの坊主で、風呂の時とか非常に楽ちんです。

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予定より30分くらい遅れてバラナシ駅へ到着。外は霧がかっていました。

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電光掲示板。インドはどこも人いっぱいだなぁ。。



コメントComments

  • Motoyuki Kato says:

    うはw こへの坊主頭、高校の時以来で久々に拝めたw
    インドの列車は定員制限無して普通に屋根に乗っているみたいだが、ほんまかな?道中は気をつけて(=゚ω゚)ノ

  • うはw こへの坊主頭、高校の時以来で久々に拝めたw 似合ってますぜー旦那 ^ ^
    インドの鉄道って超満員で人数制限知らずで有名だけど実際に屋根に乗っている人居ましたー?w(写真だと乗っていないっぽいけど・・)

 

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