彫刻作品のパラダイス、ロダン美術館

凱旋門をあとにして、ロダン美術館に向かいます。

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最寄駅はVARENNEという駅です。この駅のプラットフォームに出ると、彫刻作品がお出迎え!ロダンの代表作「考える人」らしきものも。これは粋な計らいですね。

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美術館は駅を出てすぐにあります。

火曜日はパリの多くの美術館が休みなのですが、ここロダン美術館は火曜日もやってます。商売上手?火曜日に休みが多いのは何か理由があるのかな?

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チケットをGETしたあとは中庭へ。ロダンの武骨なイメージとは裏腹に、のほほんとした雰囲気です。

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初っ端から、あの「考える人」が目の前に。

上野の国立西洋美術館にもあるこの像、一体どれが本物なのか調べてみたのですが、どうやら本物かどうか以前に、オリジナルのもの(つまり全部本物)が世界中あちこちにあるようです(Wikipedia)。

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近くで細かく表情を見るのは初めてですが、名前通り表情がけっこう険しい(笑)

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諸説ありますが、この像そのものがロダン本人を表しているという説もあるようです。

このブログを書いてる時に、たまたまTwitterのタイムラインに面白い記事が流れてきました。この「考える人」のポーズをとることで、お通じがよくなることが判明したという、毎日新聞からの報道です。思わず飲んでいたお茶を吹きそうになりました。

著名なフランスの彫刻家ロダン(1840〜1917年)の彫刻「考える人」のように前傾姿勢を取ると、洋式トイレでは排便しやすくなるという研究結果を、大腸や肛門が専門の高野病院(熊本市)の医師らのチームがイタリアの医学誌で発表した。直腸と肛門が便をより出しやすい位置関係になる上、肛門を締め付ける筋肉が緩むためとみられる。

洋式トイレ:排便姿勢「考える人」理想 熊本の医師ら発表 – 毎日新聞

だそうです(笑)。今度試してみよう。

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美術館内にはカフェがあるという情報をもとに、ここでランチをしました。雰囲気もいい感じです。

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ランチはサラダとキッシュにしました。この日はとってもいい天気で、店内にも光がいっぱい注がれてて、気持ち良かったです。

落ち着いたところで、探索再開。

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セーターを彫刻であらわす発想が面白いです。質感もやけにリアル(笑)

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それにしても本当にいい天気。

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人工池かな?池の真ん中にある彫刻の物々しさが面白いです。あと、奥のカップルがいい雰囲気を醸し出していました。絵になるなぁ。

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なぜかトイレの彫刻もありました。奥の女性が日光浴でベンチの上に堂々と寝ています。二人ともリラックスしすぎ(笑)

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森林浴コースも。

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木漏れ日を浴びたこの作品。なんだかポケモンのあのキャラみたい。

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カイリキー。でも作品のほうはケツから手が生えてる。

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そして、お待ちかねの地獄の門!

「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」の銘文で有名なこの門。これも上野の国立西洋美術館にありますね。大きさも体感的に同じ感じ。

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上部には、お馴染みの「考える人」が鎮座しています。

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「カレーの市民」。身近な位置に展示されてて、像と像の間を歩けたりできちゃうのが楽しいです。

これも上野の国立西洋美術館に同じものがあるようです。国立西洋美術館のオーナーがロダンファンなのかな?気になったので調べてみたら、興味深い記事を見つけました。

上野公園の中にある国立西洋美術館は印象派など19世紀から20世紀前半の絵画・彫刻を中心とする松方コレクションを基として、1959年に設立された。松方コレクションとは、川崎造船所(現・川崎重工業)社長を務めた実業家・松方幸次郎(1865 – 1950)が、1910年代から1920年代に商用でヨーロッパを訪れた際イギリスやフランスで収集した多くの美術品をいう。

これらの収集品は第2次世界大戦後、フランス政府により敵国資産として差し押さえられてしまった。1951年のサンフランシスコ平和条約締結の際、日本の首相・吉田茂は、フランスの外相ロベール・シューマンに松方コレクションの返還を要請し、その後の日仏政府間の交渉の結果、フランス側は条件付きで返還に応じることとなった。その条件の一つに、日本政府がコレクションを展示するための専用の美術館を設置することがあった。

日本政府は近代建築の三大巨匠の一人とされるル・コルビュジエ(Le Corbusier, 1887 – 1965)に1956年7月に美術館の基本設計を依頼、1957年3月に実施設計案が届いた。これをもとに、彼の弟子にあたる前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が実施設計を行い、建てられたのが今日の国立西洋美術館本館である。

国立西洋美術館の前庭を飾るロダンの彫刻

これは知らなかった…。松方コレクションが元とはいえ、寄贈返還とはフランスも粋なことをしますね。

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きれいなピンクの花。これは何の花だろう?

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屋内の展示にもいろいろな作品がありました。ロダンの愛人?のカミーユ・クローデルの作品もなぜか展示されてて、それもなかなか良かったです。オルセー美術館にも彼女の作品があるみたいです。

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屋内でいちばん印象に残った作品。窓から差した光がきれい。

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二階のバルコニーから見た景色です。

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ロダン美術館、意外と彫刻の作品がいっぱいあって、面白かったです。さすが、あのミケランジェロに憧れただけのことはあります。そう、ロダンもミケランジェロの作品に衝撃を受けた一人なんだそうです。両者の作品の雰囲気は全然違うけど、なんかこういう時代を超えたインスパイアというか歴史の連鎖って良いですよね。

次はオルセー美術館へ向かいます。つづく。



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