チャーチル北部研究センターへ
前回(ホテルのオーナーによる現地シロクマツアー)の続きです。
結構、チャーチルの奥の方まで連れていってもらいました。このとき15時半。まだ昼間なのに空が全く見えなくてどんよりとしています。
何やら研究施設的な建物が目立ってきました。
結構、古びてて味があるなぁ。ジョンさんいわく、かつてオーロラを研究するための施設だったそうです。
ここまできて車を停めました。Churchill Northern Studies Centre(チャーチル北部研究センター)です。ここは極北について研究しているところで、Wikipediaにはこう書かれています。
街の23km東には非営利の研究および教育を行う北部研究センターがあり、仕事場、食事、レンタル機器、さまざまな研究課題に対しての物的支援を行っている。
中はこんな雰囲気。いかにも新しい学校のような雰囲気で、オシャレです。
ギフトショップも併設されています!
シロクマはもちろん、ベルーガをマスコットにしたグッズが数多く置いてあります。
せっかくなので何か買おうということで、写真左の本を購入。分厚くて写真も多くてめちゃくちゃ情報量が多いので、読むのが非常に楽しみです(英語ですが…)。
研究所だけあって、いろいろな資料が展示されていました。これはチャーチルのマップ。
こうして地図で見るとチャーチルは小さい街ですが、非常に見どころが沢山で、魅力的です。
指をさしてるところが私たちが今いる位置です。下の白いのは北極、上はアメリカ大陸です。すごいところまで来てしまったなぁ…と実感しました。
なんとカフェもあります。が、休みのようです。ガーン。
ホワイトボードには、目撃したシロクマの情報が書かれているようです。シロクマが集結するのは10月中旬からと聞いていましたが、9月からもう目撃されているんですね。
そういえば、なぜチャーチルが「シロクマの首都」と言われるほど、シロクマが集まってくるのか?その理由をまだ書いてなかった気がするので、書きます(コピペですが)。
巨大なハドソン湾は冬になると結氷しますが、結氷すると北極への道が陸路となり開かれます。白クマは、アザラシが大好物で、そのアザラシの多くは北極に生息しています。すなわち、お腹を空かせた白クマは、ハドソン湾が結氷すると一目散に北極へと向かい、アザラシハンティングへと出掛けるのです。チャーチルは、ハドソン湾で一番早く結氷し、一番遅くにその氷が溶けると言われています。ハドソン湾が結氷するのが毎年、10月下旬から11月中旬にかけてなのです。その為、1年の本当に短いこの時期限定で、チャーチルという狭いエリアに想像を絶する程の数の白クマが集結するのです。
チャーチルシロクマ紀行2007 見どころ http://www.ism-inc.jp/10lineup/ism5churchill/2high-light.html
というわけです。シロクマ愛好家としてこれを知ったら、チャーチルに行かない理由は無いですよね?(笑)
研究所には展望台があり、夜になればなんとオーロラを鑑賞できるようです。すごい贅沢だなぁ。
昼間でもパノラマ景色が眺められて、壮観です。シロクマが見える時もあるらしい。でも温度差で結露がすごくて見にくいのが難点か。
このドームから見える星空マップ。さぞここから眺める星空は綺麗だろうなぁ。
会議室らしき部屋に、シロクマの毛皮がおいてありました。
おそるおそる触ってみましたが、すごいモフモフ感してる割には、ゴツゴツしています。何かに例えようと思いましたが、思い浮かびませんでした。それくらい、けっこう独特な肌触りです。重さもかなりあって、これは暖かいだろうなぁと思いました。
顔面も綺麗に剥いでいました。剥いだ跡が痛々しい。
ちなみに毛は実は透明なんだそうです。なぜ白っぽく見えるのかというと、毛が空洞になっていてそこに入り込む光の関係で白く見えるらしい。
ジョンさんの案内で一通り研究所を見回ったあと、ドライブを再開します。
墜落した飛行機が放置されていました。他の方のブログによると、ここ、オーロラを鑑賞するのにいいスポットらしいですね。暖が取れなさそうなので寒そうですが…
調べてみると、面白いエピソードがありました(笑)
「自分が持てる以上のものは食べてはいけない」この言葉は、マペットショーのミス・ピギーが使う言葉である。アメリカの輸送機カーティスC46コマンドーはブタなどの家畜を大量に運んでいたため、ミス・ピギーの愛称がある。1979年に墜落したが死者はひとりもでなかった。
チャーチルの北西あたりにある、メリー岬に向かう途中。工場らしきものがいくつか建っていました。
もう時間も遅いので、メリー岬は通過するだけに留まりました。ここまで来たらあとは宿に戻るだけです。ジョンさんにあちこちと連れて行ってもらえて、とても楽しかったです。
ドライブ中も、ジョンさんと筆談でいろいろ話しました(もちろん書いてる間は停車)。ジョンさんはマニトバ州都のウイニペグ出身で、若い時に家族でチャーチルに移ったようです。なぜわざわざチャーチルに来たのかと聞くと、即座に「Money」と言ってきたのは笑ってしまいました。
シロクマを近くまで見られないのは残念でしたが、野生のシロクマがこの街にたくさん存在するとわかって安心したし、明日のツアーが俄然楽しみになってきました。つづく。
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