ベートーベンの家とねこたち
ウィーンの交通チケットの24時間券が、7.6ユーロと安く大変便利です。しかも、地下鉄やバスだけでなく、トラム、Sバーン、Rバーン(郊外電車)も使えます。4回乗れば元が取れます。
ウィーンの中心を周ったあとは、Heiligenstadt駅まで向かいました。後天でろう者になった音楽家ベートーベンの家への訪問と、ホイリゲでワインを飲むためです。
電子掲示板に出ている「nicht einsteigen!」ってどういう意味だろうと後で調べてみたのですが、「入力なし」だそうです(笑)。ドイツ語って文字で書くと言葉の響きというか雰囲気がカッコいいなと思います。
駅に到着したあとは、バスでベートーベンの記念館に向かいます。前述した24時間券でサクッと乗れます。というか検閲がないのが妙に新鮮でした。性善説を採用しているのか、ただの人件費のコスト削減なのか…
さすがベートーベン。交通標識のような案内までありました。矢印あたりが曲がっている気がしますが…
ベートーベンの記念館が見えてきました。変わった構成になってて、二階から入るようです。
日本語のガイドも貸し出していただけた(しかも全部文字起こした感じの)ので、ゆっくり見回ることができました。このページはベートーベンの遺言の一部です。
しょっぱなからベートーベンの塑像。気絶したような顔をしています。大丈夫か。
二階の窓前で、猫センサーが発動しました。
何やら不穏な空気ですが、あまり気にせずに記念館の鑑賞を続けます。
遺言へのベートーベンのサイン。遺書には、徐々に難聴になっていくことへの絶望など、さまざまなことが長々と書かれていました。全部読みましたが、けっこう人間味あふれる内容でした。難聴については、そこまで絶望しなくても手話があるのに…と思ったものの、音楽家にとって難聴は耐えられなかったのでしょうか。
もしベートーベンが難聴になっていなければ、おそらく、私もベートーベンにさほど興味を持たずに、この地も訪れなかったと思うと不思議な縁を感じました。
この猫、窓を開けるとガン見してきます。かわいい。
鑑賞を終えて、下に降りると、猫がいた広場へ通じる扉があったので、いってみました。相変わらずガン見。
凛々しい猫です。
記念館を出て、しばらく歩くとこれが見えてきました。これもベートーベンの家?だそうです。ベートーベンハウスと名乗っていました。レストランを兼ねているようです。
またいました、黒猫。
こんなものまで。街のシンボルなのだろうか?
また、この街(グリンツィング)はベートーベンゆかりの地であるだけでなく、ワインの酒場、ホイリゲが多数あることでも有名です。というわけで、このあとワインを飲みに行きました。続く。
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